SF6(ストリートファイター6)にどハマりしてしまい、前回の記事で自作アケコンを作りました
かなりカスタマイズ性が高くて使いやすのですが、
天板にイラストを仕込める薄型アケコンがなんとなく欲しくなり、薄型レバーレスを自分で作りたくなったという経緯です
まずは色々注文します
見栄え重視かつコストはできるだけ抑えたかったので、
トッププレートはアクリルを発注、
バックプレートは3Dプリンタで自作します
購入した物
商品名 | 数量 | 価格 |
---|---|---|
アクリル(210 X 120 X 5mm) | 5 | $29.89 USD |
アクリル(210 X 120 X 2mm) | 5 | $16.82 USD |
プリント基盤 | 10 | $30.88 USD |
USD → JPY換算(2023-06-27時点) : $77.59 USD | ¥11,126 | |
Waveshare RP2040-Zero ×5 | 5 | ¥3,575 |
Kailhロープロファイルスイッチ - Red Pro / 35pcs | 1 | ¥4,620 |
Kailh Switch Socket - Kailh Choc ロープロファイル用10個入り) | 6 | ¥1,122 |
雑費(タクトスイッチ、ネジ、はんだ、フィラメント等) | 1 | ¥1,500 |
消費しない工具類はあるものとして抜いております。
合計: ¥21,943
キーボード系は遊舎工房様、基盤はJLCPCB様、アクリルはElecrow様に発注しました。
大体5セット組める分の値段です。
材料費だけで言うと単純計算一つ当たり、4,388円程度のコストで作成できます、安い!!
今回はアクリル天板を発注しましたが、天板を3Dプリンタで作成するとケースの費用が一台あたり300円程度になるので、3,100円程度のコストまで抑えることができます。
アクリルの発注も納品までそこそこ時間がかかるので、3Dプリンタで済ますのもありですね。
各パーツの受注
基盤、アクリルカットの最低注文数が5枚からなので、5枚以上買う羽目になってます。 必要分以外の物は売って元取れないかな〜〜という欲望も
プリント基板
Flatbox推奨のLCPCB様に依頼しました。 基盤は何故か5枚でも10枚でも値段が変わらなかったので10枚にしました。 最悪ボトムプレートとして使えるのでとりあえず頼んでおいた方がお得かもしれない。
発送がかなり早かったのと、PCBのガーバーデータをアップしただけでプレビューが見れるようになったので確認がしやすく、サイト自体が非常に使いやすかったです。
- 6/19 16:55 - 注文
- 6/21 16:10 - 発送
- 6/25 午前 - 到着
アクリルカット
サイズは210mm×120mm
国内のカットはコストオーバーだったので、Elecrowに発注しました。 興味本位で発送方法を変えて2回注文しました。
1回目
配送方法: Registered Airmail(12-20 Days) (エコノミーエキスプレスで発送したというメールが来てた)
- 注文日:6/19
- 発送日:6/27
- 到着日:7/1
2回目
配送方法: OCS/ANA Express(3-5 Business Days)
- 注文日:6/21
- 発送日:6/28
- 到着日:6/30
到着時期にほとんど差がなくて、ん?配送速度ほぼ変わんなくね????
という感じでしたが、2週間かからずに到着したのと品質にはかなり満足です。
今回はなぜか注文を分けたせいで無駄に配送料がかかったので、次はまとめて頼みます。
頼みました
3回目
配送方法: OCS/ANA Express(3-5 Business Days)
注文日:7/5 発送日:待ち 到着日:
ボタンとケースの作成
ケースは、アクリルレーザーカットの際に納品したDXFファイルから3D CADで側面カバーとネジ穴を作るだけなのでかなり簡単です。
最近は慣れてきたので、印刷時の微妙な誤差を考慮できるようになりました。
私の環境では、オフセット±0.5mmで作るとスッポリ入るサイズ感です。
一応、作った加工データはGitHubに展開しておきます。
FlatBox rev5基板に適合を確認済みです。
楽しい組み立て編😃
順番は特になく、マイコン、タクトスイッチ、キーソケットもしくはキースイッチを半田付けして嵌めていくだけです。
マイコンには下記のGP2040-CE Flatbox Rev 5のファームウェアを書き込みました。
ケーブルで接続した後、BOOTボタンを押しながらRESETボタンを押すと、ディスクとして認識されるので、uf2ファイルを中にコピーすると自動的に再起動してコントローラとして再認識されます。
入力確認は下記のサイトを使うと簡単です。
書き込み後は、最初からXboxコントローラとして認識されるので、楽ですね。
うまく使えなかった場合はドライバのアップデートが必要な場合があります。
システム設定>デバイス から選択してアップデートかけてあげてください。
Kailh Switch Socketに対応しているので、キースイッチをホットスワップに対応させたい場合はありがたくソケットを装着していきましょう。
キースイッチ単体でも、はんだ付けは可能です。
PLAのマットホワイトで印刷したところ、キーキャップの強度がかなり不安定だった為、 強度4倍?という謳い文句のPLA+のホワイトに変更しました。
実際のところ、かなり強度が出ていてバキバキ折れていた脚の部分が体感かなりタフになったと思います。 そもそもマットタイプは若干ボソボソしていて強度が微妙なのかも?
天板イラストの作成
上記のlayer_image.jpg
などを使ってペイントソフトでいい感じに編集します。
InkScapeやイラレなどのツールが使える環境の方は、同名のdfxファイルを読み込むとより正確に作成できます。
A4サイズの300dpiで作成するといい感じです。
サムネイルの画像はセブンのネットプリントA4で印刷しました。
注意点としては横幅がA4と同サイズなので収まるように見えるのですが、
余白分は印刷されないのでケチらずに縦向き配置にして、用紙1枚につき1つまでと考えましょう。
[*1]
印刷後は中心線を軸にコンパスカッターなどで穴をあけます。
コンパスカッターとカッターマットは両方ダイソーで手に入るのでそちらをオススメします。
使用感
良い所
- 厚みがないので机の上にコントローラを置いてプレイすることができる
- かなりコンパクトなので持ち運びに便利
- 天板がアクリル2層構造なのでイラストを挟むことができる
悪い所
- 小さいので若干手のポジションが安定しない
- 組み立て後のカスタマイズ性がない
- 基盤で発注しているので、ボタンの増設などはほぼ不可能!
全体を通しての所感
Keep
- Elecrowのアクリルカットの品質が想像以上に良かった。これからは優先して利用したい。
- 若干発送が遅いが、国内サービスは数倍の値段がかかるので時間があるならこっちが良いと思う
Problem
- 1台欲しいだけなら買った方が安い金額になってしまった。
- 表を全てアクリルにしたが、天板イラストを仕込む前提であるなら2層構造にするメリットがほとんどなかった。
- → イラストを被せる前提であれば、トップの一層目を印刷した方が価格的に安上がり
- 試作するのであれば自宅の3Dプリンタで為してから依頼した方が失敗がなかった。
- 基板のガーバーデータについては全く触れなかったが、ボタンの増設などを行っても良かったかもしれない